チタニウム_元素記号Ti、元素番号22。ご存知の方も多いとは思いますが、ギリシャ神話の巨人タイタンにちなんだ名称ですね。地核中に多量に存在する元素で、ほぼ全ての金属との相性が良いこと。強度があり、耐食性に強いことから、用途が広い金属です。
6月と7月の2回に分けて、「チタンフレーム」についてお話しします。 チタンフレームの登場は今から20年程前、超軽量のメガネフレームとして脚光を浴びた時期がありました。そのまま進化を遂げるかと思われたのですが、メッキや接合の難しさが災いしました。また、近年、フレームのスタイルが小さくなり、当然のごとく、小さいフレームならそれ自体が合金でも充分軽いために、チタンフレームを望む声は少なかったのです。でも、ここ数年のメッキやロー付け(接合)の技術革新はめざましく、こんにち日本のチタン加工技術は世界でもトップレベルにあります。
<2001.6.1 Vol.1「組み立て・ロー付け」
7月はチタンフレームの仕上げ行程となる「電気メッキ電着塗装」についてご説明しましょう。工場内の写真は福井県鯖江市のメッキ工場「美装ジャパン」です。取材を快くお引き受け頂きありがとうございました。
さて、「美装ジャパン」では、前回お話した組み立てが終了したチタンフレームにメッキを施す作業をおこなっています。ここでいう「メッキ」とは、表面処理のひとつに分類されます。そして、メッキにもご紹介する「電気メッキ」のほかに、「乾式メッキ」「無電解メッキ」などがあり、どれも表面を処理することで、質的な価値を高めることを目的にしています。また、ニッケルアレルギー防止や抗菌性塗装などの機能性を持たせた表面処理もあります。チタンフレームに限らず、フレームメッキ、塗装技術の進歩は目を見張ります。逆に言えば、色、触感、デザインに対する要求がますます多様化し、それに応えるための新たな製品開発がフレーム生産の技術を前へ前へと突き動かしているわけです。